でしょうね?

つい、でしょぉ〜と口遊んでしまう40代オネエ。日々雑感と自由研究を公開します。時々暴言が出ちゃうかもだけどご愛敬。

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お母さんと離れ離れ

旦那の父はあれから程なくして旅立った。

敗血症からの多臓器不全。旦那が父のもとにたどり着いてから三日で旅立った。すでに様々な医療機器が付けられ、麻酔で鎮静されていたので直接話すこともできなかったそう。あと少し早くたどり着いていれば少しだけでも話せたのかもしれない。葬儀も終え、母がひとりになってしまうのでしばらく祖国に残ることにした。

とはいえ日本での仕事もあるので、間も無く現地を発ち日本へ帰国する。もし私が彼の状況で母を一人残して出発するなんてできるのだろうか。姉妹がいるので完全に一人になるわけではないけれど、それを想像するだけで辛くてまたふと突然涙が出てしまうのである。

彼と母がお別れする時どんな気持ちなんだろうか。私は彼がいなくて寂しいとか早く帰ってきてほしいなんて願っていたけれど、それは間違いだったのだろうか。色々と考えるものである。もし私が海外で仕事をしていて、日本に一時帰国して母が一人になって離れ離れなんていう状況どうやって整理するのだろうか。

こうやって悲しい気持ちになるのも、それは私が感じてきた彼の家族の温まる光景を見てきてそして私自身を受け入れてくれた家族の愛を感じたからなのではないかと思う。

彼にはもうお母さんしかいない。私も近いうちに両親に紹介をして、新しい家族として紹介をしなくてはと思うけれど、その一歩が踏み出せない。そんな自分に悶々とするしどうしていいのかも分からない。Youtubeにはカミングアウトした動画がたくさん溢れているけれど、皆本当にすごいなと思う。きっと私は両親にもし拒絶されたらどうなるんだろうとそれが不安などだと思う。その不安なんてカミングアウトしてみなければ分からないけれど。

やっぱり私の両親に彼のことを紹介しないといけないと思うし、それが彼への今私ができることなのかもしれない。

帰国時には検疫隔離があるので日本入国後すぐに政府が用意するホテルに隔離されてしまう。けれど、そこへ移動する時に空港の到着ロビーを通過はするはずなので一瞬でも顔が見れたらと思い、到着日は空港へ行こうと思う。14日間たてば無事に会えるわけだが、もうかれこれ2ヶ月以上直接会っていないことになる。そう、私たちは夫夫なんだなと改めて実感した。私たちは離れていても問題がなかった。これからも共に人生を歩む伴侶を見つけられたのだと再確認できたのはとても嬉しいことだった。